『ボス恋』山場!魅惑の上司・菜々緒の「お仕事ドラマ」と上白石萌音・玉森裕太「超甘ロマン」の画像
※画像は『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』公式サイトより
ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)の8話は、仕事をすることの楽しさと儚さに注目した。大きな仕事を成し遂げた喜びを噛みしめつつも、逆らえない厳しい状況が現実になってしまう現実がリアルで胸が痛い。

■信念を持って仕事をしている人は輝いている

 8話は、ファッション雑誌『MIYAVI』の存続をかけて、ハイブランドと化粧品のコラボ商品を制作する企画を成功させるために編集長である麗子(菜々緒/32)が涼しい顔をして奔走していた。これはいち事業として成り立つほどの大きな企画で、そう簡単に実現するものではない様子が描かれていたが、そもそも雑誌の編集は地味な作業が多い。特徴としては、印刷物であることから間違いがあっても修正できない厳しさがある。発売日までのスケジュールは事前に決まっているから、印刷が始まってしまえば誤植があっても修正することは不可能だ。

 例えば人物の名前を間違うなどのあってはならない重大なミスが出ても、流れを止めることは出来ないから慎重にチェックを重ねる必要がある。そんな中で他誌にはない魅力的な媒体にするためには、無理だと思うようなアイデアを実現する必要がある。

 それが、今回の化粧品コラボ商品の実現にかかっていたのだが、思いがけぬパワハラ記事のせいで更に実現が遠のく可能性が出てしまった。最終的には、コラボ商品は実現し世間的な話題にもなって雑誌の実売も上がるのだが、音羽堂出版の吸収合併に伴い、麗子は編集長を外れることになってしまう。吸収合併先の出版社でファッション雑誌の編集長をしている麻美(高橋メアリージュン/33)に全てを託すと言った麗子の表情は、気高く美しかった。麻美も麗子をライバル視しているとはいえ、これには敗北感があっただろう。魅力的な仕事をする麗子のファッション業界への強い愛情と信念に感動するシーンだった。

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