■奈未が麗子を信頼するまでに成長してきた

 また、奈未(上白石萌音/22)も、これまでは編集長である麗子の指示に従うのが精一杯だったが、編集のアシスタント的な作業を始めたり、麗子の思考を先回りして行動できるくらいまでに成長している。麗子のパワハラスキャンダル記事で仕事が頓挫しそうになったピンチでも一役買っていて、商品化に懸念を示していた化粧品の制作会社の社長に、パワハラは誤解であることを知ってもらいゴーサインをもらうことに成功した。実務は麗子が全て行っているのだが、見えないところで力になっているのがいい。何より、仕事の楽しさとして吸収して、鬼と呼んでいた麗子を尊敬するまでになっているのが見ていて気持ちがいい。

 上司の意図が読めないと、ひとつの作業に意味を感じなかったりパワハラではないかと感じることもあるが、ちゃんと意味があると理解できれば信頼だって生まれてくる。『普通の幸せ』を望んできた奈未が変化していくのを今後も見ていきたい。

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