東出昌大「ゲス不倫後1年で5回目」驚異のペースで重なる「魔術」の画像
東出昌大

 3月5日、第71回ベルリン国際映画祭で、濱口竜介監督(42)の新作『偶然と想像』が審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞した。偶然と想像をテーマにした『魔法(よりもっと不確か)』『扉は開けたままで』『もう一度』の短編3話からなる濱口監督初のオムニバス作品である。

「濱口監督といえば、次世代の映画界を担う期待の星として知られていますよね。15年の『ハッピーアワー』は、主要女性キャストが演技未経験者でふだんは別の仕事で働いている一般人という異色の作品。にもかかわらず、第68回ロカルノ国際映画祭のインターナショナル・コンペティション部門で、4人の女性が日本人として初めて最優秀女優賞の栄冠に輝くという快挙も達成している。

 また、濱口監督といえば、『寝ても覚めても』が特に有名ですね」(女性誌記者)

『寝ても覚めても』は、18年の濱口監督の作品。これをきっかけに、19年に『パラサイト 半地下の家族』で外国語映画として初のアカデミー作品賞を受賞した韓国のポン・ジュノ監督(50)が、英国映画協会が発行する『サイト&サウンド』誌で、“ポン監督が選ぶ2020年代の新進監督20人”に濱口監督を選んでいるのだ。

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