■一気に買うのではなく、少しずつ用意するのが大切

「まず、水84リットルにレトルトご飯84食。この時点でとんでもない量ですが、これ以外にも数多くの備蓄が必要になる。また、備蓄品は食料以外も多岐にわたります。カセットコンロは2台必要だし、それに使うボンベ(1日4/3本)も。140回分の簡易トイレにウエットボディタオル28枚、トイレットペーパー9ロールにポータブルスト―ブとクーラーボックス1台ずつその他もろもろ……。食料品だけ買って“生活品”を忘れていた、という事態にならないようにしたいものです」

 ちなみに、気になるお値段は、Amazonで概算を出すと、数字そのものは一見低め。水は2Lボトル1本が122円なので、5124円。レトルトご飯は1個(200g)が127円なので、5334円。栄養補助食品は『明治 メイバランス Mini』が24本セットで3850円など。

「一気にまとめ買いしようとすると、とんでもない金額になってしまいます。『備蓄ナビ』でも指摘していますが、日常生活の延長で“普段使っているものを少し多めに買っておく”という『日常備蓄』が大切だと思います。日用品にしても、定期的に鍋をしていれば、気付かないうちににコンロが故障していた、という事態は避けられる。災害は予測不可能ですから、平時から少しずつそろえていくことが大切です」

 なお、栄養バランスの観点から、炭水化物以外は、

《タンパク質が摂れる魚・肉の缶詰やレトルト食品、ビタミンが取れるフリーズドライの野菜スープや野菜ジュース、食物繊維やミネラルが摂れるワカメや寒天、切り干し大根などの乾物系の食材を重点的に》

 とされている。炭水化物は、行政や支援物資で配られることが多いのだ。

 備えあれば患いなし。イザというとき困らないために、日ごろから少しずつ動こうーー。

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