山田の容貌が、まさに“中学生だった頃の古畑任三郎そのもの”だったこともあり、視聴者に強い印象を残したのだ。この作品には、『女王の教室』(2005年/日本テレビ系)などに出演していた福田麻由子がヒロイン役で登場するが、いかんせん中学生なので、古畑と深い恋愛関係などに発展することはなかった。

 山田の連続ドラマの単独初主演作は『左目探偵EYE』(2009年/日本テレビ系)である。ヒロイン格は石原さとみだが、山田は中学生役、実年齢で7歳年上の石原は保険教諭役で、両者は対等の関係ではなかった。

 次の主演作『理想の息子』(2012年/日本テレビ系)で高校生役となるが、山田が演じた人物は“スーパーマザコン”の設定で、またも恋愛展開はナシ。

 2013年には『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)で、堂本剛松本潤亀梨和也に続く4代目金田一一を演じた。この作品で初めて山田に同格の相手役が設定される。4代目七瀬美雪役の川口春奈だ。川口は『ニコラ』(新潮社)モデルの出身で、2020年にNHK大河ドラマ『麒麟がくる』への代役での出演注目されたのは記憶に新しい。

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