チームを思う気持ちが人一倍強い彼女は、チームKIIが2011年当時オリジナル公演をもらっていなかったことから、選抜総選挙のスピーチでプロデューサーの秋元康に向かい「秋元先生! お忙しいのは本当に承知なんですけれども、チームKIIのみんなとチームKIIを応援してくださっているファンの皆さんを代弁させてください。私たちに公演をやらせてください!」と直談判したことがあった。

 選抜総選挙の歴史にも残る異例のスピーチとなったが、その結果、同年チームKIIオリジナル公演「ラムネの飲み方」が開催されるに至った。チームKIIひいてはSKE48の躍進を支えてきた彼女は、SKE48の歴史のなかでも指折りの功労者と言える。それだけに彼女の卒業はグループにとっての支柱を失ったかのような感覚に近い。

 2014年には事務所をエイベックスへ移し、ドラマや映画、舞台へと活動の幅を広げてきた高柳。ミュージカル『AKB49〜恋愛禁止条例〜』を始め、主演を務めた映画『浄霊探偵』、『ライブミュージカル「プリパラ」み〜んなにとどけ!プリズム☆ボイス』など、SKE48メンバーのなかでも積極的に多数の作品に出演してきた。特に舞台における活躍は著しく、舞台女優として新たな強みを確立したと言えるだろう。

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