その状況に変化が現れ始めたのが、2016年8月に開催された「第2回れなっち総選挙」。ねなっちこと加藤玲奈によって、小栗はセンターに選ばれたのだ。その結果、46thシングル『ハイテンション』のカップリング曲『ハッピーエンド』でセンターを務めた小栗は、「2万年に1人の美少女」としてグループ内で存在感を高めていった。

 これをきっかけに『シュートサイン』『願い事の持ち腐れ』『11月のアンクレット』『ジャーバージャ』とAKB48の表題曲で選抜入りを果たすようになると、52ndシングル『Teacher Teacher』では初のセンターに抜擢。チーム8としても初のセンター抜擢でもあり、小栗は次世代センターとして大きな期待を集めた。

 とはいえ、唐突なセンター抜擢ではなく、2017年1月に自身初のソロコンサート「新春!チーム8祭り~小栗有以の乱~」の開催や、2018年3月にファッション誌『LARME』(徳間書店)のレギュラーモデルに抜擢されるなど、個人としての活躍の場を広げていたところだった。

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