■初の時代劇映画は森田剛と結婚する宮沢りえがヒロイン

 以後、主演級に格上げとなった岡田、2002年に20代前半の代表作ともいえる作品に巡り合う。宮藤官九郎が脚本を手掛けた『木更津キャッツアイ』(TBS系)だ。

 岡田が演じた主人公・ぶっさんは、酒井若菜が演じた同級生・モー子とは結ばれず。しかし、劇場版第1弾『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』(2003年)では、ぶっさんに恋愛展開が用意された。相手は、深田恭子とダブル主演した『ファイティングガール』(2001年/フジテレビ系)などでも知られるユンソナだ。

 宮藤官九郎の脚本作2作品目となる『タイガー&ドラゴン』(2005年/TBS系)では、『D&D』に続き長瀬智也と共演。やくざと落語をモチーフとしたこの作品には、岡田が演じる竜二の関係者として蒼井優が登場するが、彼女が相思相愛の関係になるのは別の人物だった。

 江國香織の恋愛小説が原作で“おかん”や“おとん”は無関係の『東京タワー』(2004年)、珍しく高校生を演じた『フライ,ダディ,フライ』(2005年)など映画出演が多かった岡田は、25歳の頃にそのキャリアにおいてエポックとなる作品に出演する。

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