ポスターが串カツ田中全200店に飾られた「まじめなアイドル」とは!?

　千葉の名門県立高校から早大文学部に進学後、アイドルを目指した“優等生”ゆえ、過激なグループの方向性と合わず、２年余りで脱退したが、いい歳こいてぶりっ子を貫くほうが、もしかしたらずっとパンクかもしれない。あの聖子ちゃんのように…。

　また、串カツ田中といえば、チンチロリンハイボール。２つのサイコロを振って、出た目がゾロ目だと１杯無料、偶数だと通常価格の半額、奇数だと倍額倍量という、極めて射幸性の高いサービスだ。

　大してカワイコちゃんでなくても、女子店員に勧められれば条件反射で応じてしまう、ヤバいトラップである。これを「アキバあいどる店」では曲がりなりにもアイドルが担当する。考えただけでもゾクゾクする。

　これには田中の「楽しみ楽しませる」をモットーとした、接客術をアイドルの卵に学ばせたい、という意図があるようだ。キャバクラやガールズバーにも似たようなゲーム接客はあろうが、田中のチンチロリンで奇数を出しまくって酔い潰れても、被害額はたかが知れている。

　そして、もしゆっふぃーが「アキバあいどる店」の名誉店長に就任し、周期的に降臨するなら、ぼくだって通ってしまう。ぜひリンゴ串を復活し、好物のパンケーキも串カツにしてほしい。それらを食べながらのチンチロリン。コロナ明けの最高の罰ゲームとなるだろう。

（取材・文＝鈴木隆祐）

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