■YMOの高橋幸宏が「面白いね」と

――その後、三宅さんは平日夜のラジオ番組『ヤングパラダイス』(ニッポン放送)のパーソナリティに抜擢され、大ブレイクを果たす。

渡辺 三宅さんの面白さは十分知ってたから、「三宅さんが、ついに来たー!」って興奮しましたけど、そもそも、どういういきさつだったんですか?

三宅 ニッポン放送のプロデューサーがSETを高く評価してくれたからなんだけど、最初はパーソナリティじゃなくて、83年から『ヤンパラ』の番組内で、「SET劇場」というコントのコーナーをやってたんだよ。そしたら、同じ局の『オールナイトニッポン』を担当してた『YMO』の高橋幸宏さんが打ち合わせのときに、それを聴いてくれて、「SETって、面白いね」と。それでゲストに呼んでもらった後、そのままレギュラーになったわけ。

渡辺 へえ~。

三宅 その番組は83年12月末に終わるんだけど、ちょうどその頃、『ヤンパラ』が新しいパーソナリティを探しててね。「じゃあ、ヤンパラとオールナイトニッポンに出演していた三宅裕司にしよう」ということで、84年2月からスタートすることになったんだよ。

渡辺 それが6年くらい続いて、若者に大人気の番組になるんですから、どこにチャンスがあるのか、分からないものですよね。

三宅 “どんな小さな役でも一生懸命、やんなきゃいけない”というのは、伊東四朗さんもさんざん言ってたね。だから俺、その点で言えば、ずいぶん役を逃してるな。つまんない役は、つまんなそうにやっちゃうんだよ(笑)。

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