●レベルの高い音楽とセコいギャグとの落差
――そんな一座は、5月30日から新橋演舞場で新作を披露する予定です。
三宅 レベルの高い音楽と、ものすごくセコいギャグとの落差の大きさ。今回も、「これが東京喜劇のカッコよさだ!」というところを見せたいね。
渡辺 劇中で、出演者がバンドを組んで、生演奏するのも見どころですよね。
三宅 うん。しかも、ジャズだから大変なんだけど、これを完璧にこなせれば、東京喜劇のレベルもグンと上がるっていうね。
渡辺 でも、僕はバンドメンバーに選ばれてないんですよ……。
三宅 ナベはセコいギャグ担当だから(笑)。
渡辺 いや、僕もピアノの練習をしときますよ。バッハなら弾けますから。
三宅 いらないよ。クラシックじゃなくて、ジャズだし。とにかくセコさに磨きをかけとくように(笑)。
渡辺 分かりました! セコいギャグは、僕にお任せください(笑)。
三宅 わはははは。
――今後も2人の活躍から、目が離せません!
●みやけ・ゆうじ 1951年5月3日、東京都千代田区神田神保町生まれ。明治大学卒業後、79年に劇団『スーパー・エキセントリック・シアター(SET)』を旗揚げ。84年からニッポン放送のラジオ番組『三宅裕司のヤングパラダイス』のパーソナリティを務め、全国区の人気に。その後は『テレビ探偵団』(TBS系)など、人気テレビ番組の司会を務める。04年から、伊東四朗らとともに『伊東四朗一座』を公演。伊東が不参加の際は、『熱海五郎一座』の座長として、東京の笑いである軽演劇を毎年、主宰している。
●わたなべ・まさゆき 1956年1月24日、千葉県いすみ市(現)生まれ。明治大学在学中にラサール石井、小宮孝泰と出会い、コントグループ『コント赤信号』を結成。1980年に『花王名人劇場』(フジテレビ系)でデビューし、人気を博す。その後、『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)など数多くの人気番組に出演。テレビ番組で活躍するかたわら、86年からは若手お笑い芸人の育成の場として「ラ・ママ新人コント大会」を主宰。現在、第一線で活躍する人気芸人を、若き日から見続けている。