■【※ネタバレあり】

 そしてもう1つの出来事とは、とわ子の30年来の親友だった綿来かごめが第6話で急逝してしまったことだ。

「かごめを演じていた市川実日子(42)は、とてつもない存在感のある女優です。今回の『大豆田とわ子』でも、その実力と魅力が遺憾なく発揮されていて、特に5月4日放送の第4話は印象深かったですね」(前出の女性誌記者)

 第4話はとわ子と同じマンションに住むオーケストラ指揮者の五条(浜田信也)のデートをとわ子が猛プッシュして、服もアクセサリーも貸して万端整えたにもかかわらず、かごめはデートに行かず。のちに、かごめはとわ子に五条のことが好きだったし、両想いになれる確信はあったといいつつも、

「でも恋愛はしたくないんだ。“この人好きだな。一緒にいたいな”って思っていても、五条さんは男で、私は女でしょ。どうしたって恋愛になっちゃう。それが残念。別に理由はないんだよ。恋が素敵なのは知っている。ただただ恋愛が邪魔。女と男の関係が面倒くさいの。私の人生にはいらないの」

 と、とわ子に明かしたのだ。このシーンの市川の演技にSNS上では、

《人間として今をただただ感じるまま生きてる人感のある演技が好き。》《4話最高すぎてる。市川実日子の使い方うま〜〜〜》《フワフワしてていいなぁと思っていたところに、あの独白…涙止まりません》

 と、絶賛の声があふれた。そんな市川だったが、物語から退場してしまったのである。

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