■貧乏時代のエピソード
さらに、韓国最大手の動画配信サイト『V LIVE』は、熱心なARMYの手によって、海外ファンに向けた外国語字幕(ファンサブと呼ぶことも)を付けることを公式が推奨しており、このことで海外でもBTSが注目されることになった。しかも、ファンが投稿した動画などで出た利益が「応援広告」として機能。17年にはグループ5周年を祝し、ニューヨークのタイムズ・スクエアの巨大スクリーンに応援広告が登場したこともあった。
「いまでこそ世界を席巻しているBTSですが、設立当初は大手事務所ではなかったことから音楽番組出演の機会も限られていたほか、全員がソウル以外の地方都市出身だったことから、当初は圧倒的に地味な存在だったといいます。また、現在も語り続けられているエピソードに、“メンバーの貧乏エピソード”がありますね」(前出の専門誌記者)
特にSUGA(シュガ/28)は韓国メディアのインタビューで、
《スタジオ隣の中華料理屋で2000ウォン(約200円)のジャージャー麺を食べるとバス代がなくなって、家まで2時間歩くしかない。1000ウォンのソバでガマンするか、毎日のように悩んでいました》
と話すほどで、デビュー後もメンバー7人で狭いアパートをシェアして海鮮スンドゥブ鍋やチャプチェを分け合った、というエピソードもある。