■スリップ事故も多発
また梅雨の期間は、水たまりのせいでスリップ事故が多発するという。『安全運転寿命を延ばすレッスン』(小学館)などの著書がある、現役レーシングドライバーの松田秀士氏が解説する。
「水たまりに入ると、ブレーキの制動が効かなくなるスリップ現象が起きることもありますが、そうなっても慌てないこと。アクセルを離して減速すれば、元に戻ります。また、雨天時の高速道路では、ブレーキをかけてから完全に停止するまでの距離、制動距離が2倍近くに伸びてしまう。高速の左側の走行車線を、時速80キロのトラックに合わせて運転することが、ドライバーの疲労が一番少ないので、試してみてください」
では一番の対処法は?
「なるべく新型の新車に乗ることです。ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が標準装備されていたり、コーナーや横向きでも自動ブレーキの効く“横滑り防止”機能や、前車追随のハンドルアシスト機能など、安全運転を補助するIT化が進んでいます。雨天時の安全運転の大きな助けになってくれるはずです」(前同)
梅雨時は、いつも以上に安全運転を心がけよう!