『ドラゴン桜』第7話 高橋海人の清々しさと南沙良「最強のてへっ」がまぶしいの画像
ドラゴン桜(※画像はTBS公式サイトより)

ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)の第7話は、東大模試を受けるにあたってプレッシャーに弱い早瀬(南沙良/18)の焦りがクローズアップされた。自分の弱さに直面し、いっそのことやめてしまいたいと思うまでの落ち込む早瀬を、立ち直らせ前を向かせてくれる桜木は、やはり人心掌握のプロだと強く感じさせられた。

 東大模試を受けるのは、現在の自分の学力を知るためであって、受験するかしないかを決めるわけではない。早瀬や天野(加藤清史郎/19)はプレッシャーに押しつぶされそうだったし、瀬戸(高橋海人/22)と楓(平手友梨奈/19)は緊張しながらもリラックスしていた。麻里(志田彩良/21)と健太(細田佳央太/19)は「楽しかった」と言うくらいの心境で受験していたし、藤井(鈴鹿央士/22)は自分の結果をA判定を見込むほどに余裕があった。結果はともかく、模試を受けることでそれぞれが感じたことは今後にきっといい影響を及ぼすだろう。

■先生におちょくられる瀬戸がかわいい

 英語の特別講師に由利南(ゆりやんレトリィバァ/30)が招かれ、リスニングの能力を高めるために『ぼそぼそシャドーイング』でコツを掴むことを教えてもらう東大専科の生徒たち。音楽に合わせて体を動かしながら小さい声でぼそぼそと真似をすることなのだが、瀬戸がいちいちツッコミを入れてくる。由利が本当に英語を話せるのか疑問だと言わんばかりにボヤいた直後、流暢な英語で返答されて「すいませんした!」と素直に謝ってバカはちまきをするのは、コントのようで微笑ましい。疑問があれば聞き流さずに、ちゃんと言葉にして伝えるのはいいことだ。興味深いのは、由利とのやり取りで「相変わらず鈍いなあ、Bad boy」と言われたときの何とも言えない複雑な表情だ。

 まさかの流暢な自己紹介に、驚きと混乱を入れ混ぜたような複雑な表情は初めて見た。軽くツッコミを入れた自分が受けた鈍い痛みといった感情をよく表現していた。

 また、東大模試は落ち着いて望んでいる様子が見られた。模試前日には少しでも語彙力を高めようと『マジカルバナナ』を友人としたり、当日も『東大模試6カ条』で教えてもらった通りに対応していた。国語の試験では古文から始めているし、英語のリスニングは回転寿司みたいなものだからメモを取らず要点を聞き取ることに集中するんだという教えを思い出していた。桜木に模試の感想を聞かれ「正直、出来たのか出来てねえのか分からないぐい難しかった」と言い「だけどさ、出来るだけのことはやったよ」と言い切った清々しさがまたいい。結果はE判定だったが、東大を目指すことを止めないという意志の強さ。このまま飛行機が飛ぶ時のように、浮力を溜めるように学力をつけて羽ばたいてほしいと感じた。

 小道具についても押さえておきたいポイントがあった。東大模試の昼食にお弁当を持参していたのだが、透明のタッパーにチャーハンが詰められていたのが瀬戸屋の息子らしくていいなと思った。そしてお店で使用しているだろう、れんげと割り箸だったのもいい。姉ちゃんのためにも、自分のためにも合格してほしいとじんわりした瞬間だった。

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