■独立後は芸名を改名

 第1位は、のん(27)。

 NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で主演を務め一躍、国民的女優へと登りつめたのんは、2015年に、当時所属していたレプロエンタテインメントとの独立騒動が勃発。双方の言い分は食い違い、泥沼の争いの中で独立となった。能年玲奈は本名だったが、事務所側は「契約終了後も“能年玲奈”を芸名として使用するときは許可が必要」としたため、芸名をのんに改名。

 以前は朝ドラの他にも、映画『ホットロード』『海月姫』など人気作に出演していたが、独立後は仕事が激減。2016年に初声優を務めたアニメ映画『この世界の片隅に』で復帰、主人公のすずを担当したことが大きな話題になった。2020年には映画『私をくいとめて』、2022年公開予定の映画『Ribbon』では、脚本、監督、主演を務めている。またミュージシャン、アーティストとしても活動しており、舞台への出演、CM出演は増えているが、いまだに地上波番組への出演はない。

「独立で失敗した」と思われている芸能人の多くは、前事務所との関係が影響しているようだ。それぞれテレビ以外に活躍の場を見出しているが、テレビの影響力が減少傾向にあるといわれていても、地上波の番組に出演しないことでお茶の間での記憶が薄れてしまうのは仕方のないことのかもしれない。

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