6月17日、フジテレビは2月7日に放送した特別番組『超絶!THE空中サバイバル』のVTRの一部が、読売テレビが2016年と2018年に放送した『体感!奇跡のリアルタイム』の内容と酷似していたとして、公式サイトで謝罪した。
問題となったのは、航空機事件について扱った2つのVTR。フジテレビは、読売テレビ側から、ナレーションやVTR構成、字幕スーパーの入れ方や表記がほぼ同じだという指摘を受けて、内容が酷似していることを認める謝罪文書を送ったという。
フジテレビは内容が酷似してしまった理由について「読売テレビの過去の放送内容を確認せずに放送に至った。再発防止に努める」と説明したものの、「番組制作の詳細についてはお答えを控えさせていただきます」としている。
「似た番組、企画が制作されてしまうのはテレビ業界でもよくある話です。しかし、字幕スーパーの位置やVTR構成、ナレーションまで酷似しているというのは、“パクリを超えたコピー”ですからね。こんなことが起こってしまうなんて、と業界関係者にも衝撃が走っていますね」(制作会社関係者)
なぜこのような事態が起こってしまったのか。前出の制作会社関係者が続ける。
「当初、フジテレビは『THE空中サバイバル』で自衛隊関連の取材VTRを放送するつもりだったといいます。しかし、どうやら、このコロナ禍で取材ができなくなってしまい、急きょ、その穴を埋める形で航空機事件を扱う企画になったようです。
ただ、スケジュールが差し迫る中、なんとか番組を成立させる必要があった。それで急遽、航空機事件のVTRが作られたようです。しかし、なぜすぐにVTRが制作できたのか。それは、今回、“コピーした”『THE空中サバイバル』と、“コピー元”となった読売テレビの『奇跡のリアルタイム』を、同じ制作会社Aが担当していたからなんです」