■『イッテQ』が『ポツンと』を4倍圧倒 

 よく視聴率が比較されるのが、日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』とテレビ朝日の『ポツンと一軒家』だろう。

 かつて、日曜日の20時といえば『イッテQ』の独壇場で、世帯視聴率18%超えは当たり前で、20%を超えることもあり、他局を圧倒していた。しかし、2018年10月に『ポツンと』がレギュラー化し、猛追。2019年以降は『ポツンと』が『イッテQ』の世帯視聴率を上回ることが常態化していた。

「直近の6月20日の世帯視聴率を見ても、『イッテQ』が12.2%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、『ポツンと』が15.2%ですからね。ただ、松本さんの言うコア視聴率で比較すると『イッテQ』が10.1%、『ポツンと』が2.5%と、『イッテQ』は『ポツンと』の実に4倍。

 さらに同じ日曜20時という枠ながら、広告収入もコア視聴率に比例するように『イッテQ』が『ポツンと』の3倍以上も多いといいます。“世帯視聴率が『ポツンと』に追い抜かれ、『イッテQ』がピンチ”という記事もよく見かけましたが、実際は全然そんなことはないんですよ」(前出の制作会社関係者)

 宮川大輔(48)の「お祭り企画」にヤラセ疑惑が浮上したり、番組が揺れた時期もあったが、コア視聴率で『ポツンと』を圧倒し、今後も『イッテQ』は日曜夜の覇者であり続けるのかもしれない。

「『ポツンと』と『イッテQ』は視聴者層がまったく違う。前者はシニア層が、後者は若者が見ている。今テレビ各局がほしいのは若者の視聴率ですからね。広告収入から見ても明らかなように、『イッテQ』は世帯視聴率で『ポツンと』に負けても、痛くもかゆくもないんです」(前同)

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