■松本の指摘で大御所や往年ドラマが“オワコン化”する可能性

 テレビ各局、さらにはダウンタウンの松本をはじめ、タレントも意識しているというコア視聴率だが、これを評価基準にすることについても議論があるという。

「現状はコア視聴率が広告収入に結びつくとして、評価の指標になっています。しかし、コア視聴率自体が、そもそもはテレビ局と広告代理店の話し合いで決まった指標なんです。今後、評価基準が変わっていく可能性はあります。

 松本さんの今回の指摘は、テレビ業界の“パンドラの箱”を開けてしまったとも言えそうです。テレビ各局の一部の人間は完全にコア視聴率しか見ていませんが、その点についてはマスコミ含めてウヤムヤにしていた部分もある。テレビ局ごとにターゲットにしている層が微妙に異なる点からも、それがうかがえます。

 また、タレントも含めて世帯視聴率で評価したほうが得をする関係者も少なくない。コア層から支持されていないベテランや大御所タレント、往年のドラマシリーズが“オワコン”になる可能性もありますからね」(前出の民放キー局ディレクター)

 最近はテレビ番組をリアルタイムで視聴する習慣もなくなりつつあり、TVerやテレビ各局の動画配信サービスで視聴するという人も増えてきている。

「若者はスマホで動画を見ている人が多いですからね。広告業界、スポンサー企業でもスマホやタブレットでの視聴に対応していこうという動きもあります。一方で、テレビは家族一緒に見るものという考え方もあり、いまだにさまざまな議論がされているような状況です。

 ただ、テレビ界で最も影響力の大きいであろうダウンタウンの松本さんが、コア視聴率について言及したことで、テレビ業界にさらなる変化が訪れる可能性もありそうですよね」(前同)

 視聴率の考え方も含め、テレビ業界全体が劇的な変革を迫られているのかもしれない――。

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