第75回 シェイク・シャック
アイドルだってメシを食う。今はアメリカに渡ったローラは料理の腕はピカイチ。コロナ禍では特にせっせと自炊し、インスタグラム等に上げては、ファンやメディアの注目を集めていた。
さて、この“ローラ”という名はアメリカの古典的な児童文学が原作のテレビドラマ、『大草原の小さな家』の主人公(語り部)、ローラ・インガルスに由来するという。そう聞くと、パキスタン人の父と日本とフランスのクォーターの母を両親に持つ少女が、やがてアメリカに向かうのも必然のように思えてくる。
ぼくも子ども時分に夢中でこのドラマを見て、原作シリーズも耽読した。19世紀アメリカ中西部の暮らしをこの作品から学んだと言える。先住民や有色人種に対しなんの偏見も持たない、知恵者で働き者のローラの父、チャールズに憧れた。