■主演なのに竹野内豊はほとんどセリフなし!?

『イチケイのカラス』も視聴率や視聴者からの評判に後押しされ、フジテレビは劇場版でも成功することを確信したのだろう。

「ただ、映画となると上映時間は2時間前後に、さらに1シーン1シーンが長尺になる。そうなると、いよいよ竹野内さんのセリフがなくなっていくでしょうね……」(ドラマ制作会社関係者)

 大ヒットドラマの主演を張る竹野内のセリフがなくなっていくとはどういうことなのか。

「実は、竹野内さんはセリフ覚えがそんなに良くないんですよ。現場でも噛み噛みでNGもけっこう出していたそうです。でも、だからといって落ち込んだり、暗くなったりすることはなく、NGを出しても明るく振る舞うので、現場にも変な影響はなく、むしろ“竹野内さんって逆にすごい”という声も出たほどだといいます。

『イチケイのカラス』では、竹野内さんのシーンが多すぎると撮影スケジュールが押してしまう可能性があったため、竹野内さんのセリフが当初よりも削られ、その代わりに黒木華さん(31)や小日向文世さん(67)のセリフが劇的に増えたといいます」(前同)

 4月22日発売の『週刊文春』では、竹野内が黒木に対して「裁判用語は難しいね」と苦笑しつつ話しかけたり、「異議を棄却します」というセリフを竹野内が噛んでしまい、法廷内に爆笑が起きたと伝えている。

 さらに、演技プランが定まらないまま現場に入ることも少なくないといい、「自分の演技はこれで大丈夫でしょうか?」とスタッフに何度も確認する場面もあったという。

「あのイケメンぶりからは想像できませんが、竹野内さんはかなり優柔不断な性格みたいです。かつセリフ覚えもあまりよくはないと。そのため、ドラマ関係者の間では竹野内さんと一緒の現場だと言うと“竹野内さんとですか? 大変ですね……”と言われるほど。

 それが映画となると、いよいよ竹野内さんのセリフはなくなっていくのではないでしょうか。一方、黒木さんと小日向さんがより大変になる可能性は高い。また、ライバル役にしっかりと演技ができる人が起用されるのではないでしょうか」(同)

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