■朝の時間には見づらい?

 結局、2度目の気象予報士試験も不合格で、モネは通信講座を受講しながら、毎週土曜日に仙台で行われるスクーリングに通うことに。その効果があったのか、菅波に気象解説ができるようにまでになり、次回こそ合格できそうな雰囲気になってきた。

 モネは将来の夢に向かって、失敗を繰り返しながら成長しているが、視聴率は同じようにいかないようで、なかなか上向いてくれない。その理由を探っていくと、同ドラマには、いくつかの“朝ドラらしさ”が欠けていることが見えてくる。

 まず、清原の演技は達者だが、抑制の効いた演技のシーンでは、ちゃんとセリフを聞いていないと、何を言っているのか分からないときがある。朝の忙しい時間、家事などしながら見ている視聴者には、ついていけなくなっているのかも。

 また、モネが中学生のときに起きた東北大震災の影響や、ジャズ喫茶の店主・田中(塚本晋也/61)をめぐる医療問題、サヤカ(夏木マリ/69)が守っている登米の山林の管理問題など、これまでのエピソードのテーマが、重くて軽快さに欠けるのも原因かもしれない。

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