■「このライブが成功したらVRを局に売り込みます(笑)」

「そういう広がりがあると、生放送の需要もまた広がるし、タレントさんの価値もさらに上がってくると思います。

 いまの時代から考えると、やっぱり昔の僕らは“テレビの先のスター”がいままでの過去のタレント像だったと思うんですけど、いまはやっぱりYouTubeだったりSNSだったり、直接タレントさんと繋がることって多いじゃないですか。だからテレビの距離感が世の中とズレているんじゃないかと、個人的に思っているんです。

 それを視覚的というか体感的に。モニター越しではなくVRやARのようなデバイスを通して観るのが、これからのテレビの新しい切り口になるんじゃないかと正直思っていて。 バイきんぐの単独ライブがうまくいったらテレビ局に売り込んで、お金にならないかと考えています」

―ヤラしい(笑)。でも、絶対そうですね。最終的にたどり着くところは。

「YouTubeとかでも、検索するとVR動画がたくさん出てきて。YouTubeをパソコンのブラウザ上で見てもVRには見えないですね。スクロールして横から見たりはできますけど。

 でも、iPhoneとかYouTubeアプリで開いてVRボタンを押すと、VRに見えるんですよね。YouTubeでそこまでできるんだったら、もうトライできるんじゃないかと思ったのが、今回の試みなんです。今回はYouTube経由ではないですけど。バンダイナムコライブクリエイティブさんがいろいろなプラットフォームを考えてくださって、今回作ってくれました。

 あと、VRはVRゴーグルが必須だと思っている人が多いですが、こういうメガネみたいになっている道具にスマホを入れるだけでVRゴーグルになるんですよ」

―簡易版があるんですね。

「ありますし、VRゴーグルはもう100円ショップでも買えるんです。ダイソーとかで段ボール素材で組み立て式のモノが普通に売っています。

 1点こだわっているのは、2Dはアーカイブ配信があるんですけど、VRは没入感をテーマにさせてもらっているので、7月18日(日)の1日だけライブ配信します。」

―なるほど! そういう事情で、ライブだけなんですね。1回限りの。

「そうです。いまやっている感じで見てもらいたい。そういう付加価値も含めて、今回はその場限りにしています。感覚的に、没入感があった方がいいと思って。」

―それで、いい席で見れるんですか?

「そうですね。前から2列目の席をご用意しています。

 席について言うと、音楽のライブとかは、会場のどこでも一体感があって楽しいと思うんですけど、芸人さんのライブは席によって見え方が変わってしまうので、ある種それが楽しみ方ではあると思うんですが、前で見たい、という気持ちはあるはずで、チケット販売する前に僕は一番いい席を取りました。“この席じゃないとイヤだ”って(笑)」

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