■30代をポジティブに捉えていたはずだったが…

 三浦さんは30歳で突然この世を去ってしまったが、“あの日”が訪れるまではたびたび「もうすぐ迎える30代」について、非常にポジティブに語っていた。

 たとえば、29歳当時、19年3月15日号の『週刊朝日』(朝日新聞出版)のインタビュー記事では、

「30歳を目前にして、30以降、どう戦っていけるかのほうが大切だと思うようになりました」

 と話していた。30歳を迎えてから行われた昨年4月18日の『モデルプレス』のインタビューでは、これまでの努力の理由を「すごく端的に言っちゃうと、未来の自分に言い訳をしたくない」としたうえで、

「僕は、いつだって自分よがりだったと思うんです。ありがたいことに、周りの環境や人に恵まれていたからこそ好きなことができているけれど、夢を叶えるために『1度思い描いてしまったから』とか、1度やりたいなと思ったことを何かの理由をつけて諦めてしまったり、妥協してしまったりすることの方が、気持ち的にも具合が悪くなっちゃうなと思います。

 もちろん誰かを思って諦めなければならないとか、誰かのことを守らなきゃいけないから手を引かなければならないとか、そういうことの大切さもあると思う。でも5年後、10年後を見た時に、夢を叶えられなかったら言い訳をするんだろうなと思って。なので、大切な人たちに自信を持って、胸を張って「こうしてきたんだよ」と話せたら良いなと思っています」。

 と話していた。20代のうちにやり残したことについても「やり残したことは…ないです!」ときっぱりと言い切っていた。

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