■小沢健二も同じ企画で「黒い過去」を告白

 今回、小山田と混同されているような小沢を巡っては、別の話もあるという。

「小山田さんが『ロキノン』でいじめをした過去を語ったインタビューは、小山田さんの生い立ちを振り返る企画でした。実は、小沢さんも同じ企画に登場していて、そこで小沢さんは、書店などで万引きをしていたと話しているんです。1990年代半ばは、今と倫理観もコンプライアンスの基準が全く違います。かつ破天荒な生き様を送っているミュージシャンは、めちゃくちゃな過去を語っても良い、というような空気感があったと思われます」(前出の音楽誌ライター)

 小山田のインタビューでの発言から27年の時が流れ、2000年11月には前妻との間に長男も生まれている。

「小山田さんも50代になり、父親になったこともあり、自身の倫理観なども大きく変わっているでしょう。だからこそ、かつてではちょっと考えられなかった正式な謝罪を今回行なったのだと思われます。この発言の炎上史を知る人間からは“何度目?”という感はありますが、今回の小山田さんの態度は過去とは違うものでしたね」(前同)

 7月16日、大会組織委員会は小山田について、「引き続き最後まで準備に尽力していただきたい」とし辞任や解任などはないという方針を示したという。

「開会式まであと1週間ですから、作曲担当から降ろそうにも不可能でしょう。ただ小山田さんは正式に謝罪をしたものの、その謝罪文もまた炎上してしまった。炎上の無限ループ状態で、もうお手上げ状態かもしれませんね……」(同)

 果たして大会の開幕式までに、騒動は沈静化するのだろうか……。

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