■おぎやはぎとバナナマンが口をそろえて「才能がある」

小木博明「俺らがお辞儀してる間にコバケンはね、手をたたくのよ。パチパチパチって。“こいつらに拍手を”みたいな感じで。もう完全に、もう本当に俺らは下僕よね。あの人の。

矢作「6人が横に並んで、5人がお辞儀してる時にコバケンは横で拍手して。だから本当に1人だけデザイナーみたいな感じで(笑)」

小木「そうそうそう。もう立場が全然違う人間に見えるっていうね」

矢作「それで俺たちが頭を上げた時にお辞儀して。やっぱりそういうことをやる人間なのよ」

 と、当時から小林が「演出」的ポジションを取っていたことを明かし、

小木「だから、かっこいいのよ。演出家として、やっぱりそこは向くのよ」

矢作「そういうね、そんぐらい目立ちたがり屋だから。俺は「引退」っつったって、あれですよ。演出家として出てきますよ」

小木「たぶんこれから、どんどん名前を聞くようになると思うな。どんどん、自己PRじゃないけど、いろいろとしていくんじゃないの?」

 と、小林の転身を祝福していた。

「そのおぎやはぎの予言が的中し、小林は東京五輪の開閉幕式のという国際的イベントの演出を務めることになったわけです。一緒にコントライブをやっていたバナナマンは開幕式の裏で『沸騰ワード』のMCを努めますが、昨年12月4日放送のラジオ『バナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ)でバナナマンは、小林とは01年の『君の席』以降はほとんど会うことはなかったことを明かしたほか、日村勇紀(49)が“でも、コバケンってなんかやるだろうね”、設楽統(48)は“小林賢太郎はあれだろうな。なんか良くも悪くも純粋でさ。まあ、間違いなく才能はあるから。何かしらでやっていくんだろうな”と、それぞれやはり小林に期待してましたね」(前出の女性誌記者)

 また、小林はバカリズム(45)と“猿のように大喜利だけやり続ける”という意も込めた大喜利ユニット『大喜利猿』として、04年から09年まで活躍していた時期もあった。13年の『ボクらの時代』(フジテレビ系)では、バカリズムの熱烈オファーでいとうせいこう(60)も交えた対談を行ったが、それだけでバカリズムとのつながりの濃さが分かる。小林はNHK以外のテレビ出演に消極的で、この『ボクらの時代』は、民放実に11年ぶりの登場にだったのだ。

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