■たぐいまれな伊藤のメンタルの強さ

「水谷と伊藤のペアは、決勝の対中国戦だけではなく、他試合もすごかった。とりわけ、25日の準々決勝、ドイツ代表パトリック・フランツィスカ/ペトリサ・ソルヤのコンビとの試合は、ゲームカウント4-3と手に汗握る接戦で、7度のマッチポイントをしのいで土壇場からの大逆転を果たしました。

 最終ゲームでは一時6-10と言う絶体絶命のシーンから、終わってみればスコアは16-14。ドイツ五輪代表チームの公式ツイッターに《信じられないほど苦い》と言わしめました」(前同)

 また、伊藤はたぐいまれなメンタルの強さで知られている。昨年5月30日の『卓球ジャパン!』(BSテレ東)で、世界卓球2018の団体戦決勝を振り返った際も、

「緊張はないですね(笑)。緊張というか、楽しいが最初にくる。いつもより違う緊張感があっても、楽しいに変わります」

 と語っていた。

「今回の中国戦でも、最初0-2と2ゲームをリードされていたにもかかわらず“すごい、最後まで楽しかった”“3ゲーム目取ってからはもう、自分たちの流れで勢いに乗ってこのままいっちゃえ~と思いました”と、試合後に楽しげに語っていました。これからも、ポジティブ女王としての活躍に期待です」(前同)

 見事に金メダルを獲得したみまじゅんペア。卓球ではもちろん、多方面での活躍に、ますます目が離せないーー。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4