■過半数維持でも戦犯・菅首相の退陣は必至

 過半数を維持できたとしても、衆院選敗北の“戦犯”として菅首相は退陣に追い込まれることになるだろう。

 7月4日に行われた東京都議会議員選挙は、衆院選の前哨戦とも位置づけられていた。しかし、自公合わせた議席は過半数に届かず、自民党幹部も「惨敗だ」と危機感を露わにしたと報じられている。

「パラリンピック後、すぐの解散総選挙に打って出るというのは、オリンピックとパラリンピックの“感動”“興奮”を利用しようということですよ。さまざまなトラブル、不祥事があった東京五輪は選手たちの頑張りで盛り上がっていますからね。いずれの競技も視聴率は高く、多くの国民が熱狂しています。パラリンピックも当然、感動を届けてくれるでしょう。

 コロナ禍で、多くの反対の声も出る中、東京五輪が開催できたのは菅政権だったから。そしてその熱が冷めやらぬうちに……という1点にのみ賭けて衆院選に臨むというプランだと言われています。

 だとしても国民の目は厳しいですし、五輪は盛り上がっていますが、それで与党に投票するという人は少数でしょう。どう考えても、自民党、そして菅首相にとっては極めて厳しい総選挙になるでしょうね」(前出の夕刊紙記者)

 菅政権は秋の解散をもって崩壊するのだろうか、それとも――。

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