■『ビルド』では熱血漢を演じた

 万丈は善人ではあるが口調が荒っぽく、バカ呼ばわりされた際に「バカとはなんだ。筋肉をつけろ筋肉を」とピントのズレた反論をするおバカキャラとして、視聴者からの人気も絶大だった。

 さらに、回を重ねるにつれて戦兎と万丈は唯一無二のパートナーに。最終回や劇場版、物語の中盤に見せる名シーンに多くのファンの涙を誘い、最終回での展開は、「真のヒロインは万丈だった」「むしろ戦兎こそがヒロインだった」と評する声も多かった。

「『ビルド』から主役の戦兎(犬飼)に匹敵する人気を誇りつつも“助演男優”としていい仕事をしていた赤楚でしたが、今年7月スタートのドラマ『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)でも、主演のSexyZone中島健人(27)と小芝風花(24)らが働くファッション誌の編集部で評判のいい社員・樋口を演じています」(女性誌記者)

 樋口は“気遣い男子”。第2話では佐藤愛(小芝)に「自分はおにぎりの包装を開けるのが苦手でのりが破けてしまう」という口実で包装を開けさせ、「それやるわ。昼飯食ってないだろ?」と渡したり、居酒屋で料理をさりげなくよそったり、細かい仕草からいせる優しさが視聴者に大好評だ。

「雑誌の表紙を飾る機会も増え、最近では7月5日号の『AERA』(朝日新聞出版)で白いシャツを着てこちらを見つめるショットを披露しています。同誌のインタビューでは、赤楚がブレイクし、“かわいい”と呼ばれるきっかけとなった『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(通称:チェリまほ)』(テレビ東京系)についても言及していて、今後の役者としての成長を期待させる、ストイックさを見せています」(前同)

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