■すでに「前役のイメージ」を覆した実績あり
赤楚は『チェリまほ』で生まれた「かわいい」イメージについて、
《それだけ愛されるキャラクターだったということ。狙っていたことでもあったのですごくうれしいです。だけど、僕がそんなふうに言われるのは「かわいい」に対して失礼じゃないか、という思いもあります(笑)。これからどう「かわいい」を乗り越えていくのか、それともこのまま行くのか。それは今後の課題かもしれません。》
と語っていた。
「特定の役のイメージが固定されることを嫌う役者は多いですが、赤楚は大丈夫だと思います。というのも、実は『ビルド』の万丈を演じて評価されている時点で、“前に演じた役を乗り越える”という成功体験をしているんですよ」(前出の特撮ライター)
17年に赤楚は大人向けの仮面ライダー作品『アマゾンズ』(Amazonプライム)で長瀬裕樹 (ながせひろき)という役を演じていた。“変身”しないふつうの不良少年ではあったが、暴走して主人公の千翼(ちひろ/演:前嶋曜)を殺そうとするヒロイン(怪人)にタックルして「千翼ォ!逃げろぉっ!!」と巻き舌気味に叫んだり、さる事情から千翼を殺そうとする”父親”に対して「親が子ども(千翼)殺すのかよォ!?」とショットガン片手に千翼を守ろうとしたり、鬼気迫る演技で多くの名シーンを残していた。
放送時期が近かったことや、キャラの雰囲気がどこか似ていたため、『ビルド』の序盤は長瀬のイメージが抜けていない視聴者も多かった。
「しかし、回を追うごとに演技の感じや顔つきが少しずつ“万丈”に変わっていき、いつしか長瀬のイメージはすっかり消えていたんです。『チェリまほ』は逆に“万丈”を感じさせなかったし、今回の『彼女はキレイだった』では『チェリまほ』を感じない。役者として、赤楚は天賦の才を持っているのではないでしょうか」(前同)
『しゃべくり007』初出演となる赤楚。演技について語る内容が注目されるーー。