■ウラジミール氏の招集にも貢献

 また、そんな入江選手の強さを金メダル級に磨いたのが、コーチであるウラジミール・シン氏の存在だった。

「シン氏は1954年に朝鮮系移民の子孫としてチェチェン共和国で生まれ、7歳でウズベキスタンに移住。25歳でボクシング旧ソビエト代表に選ばれます。 

 30歳で引退後、祖国ウズベキスタンのボクシング強化に尽力し、コーチを務めた16年のリオ五輪では、金メダル3個を含む、出場国最多の計7個のメダルを獲得。ボクシング界ではその名を知られた人物です」(スポーツ紙記者)

 そんなウラジミール氏を日本に招聘するのに、一役買ったのが山根氏だったという。

「ウラジミール・シンとの出会いは30年前。彼はウズベキスタンの監督でよく海外に出ていたし、アマチュアボクシングのアジア連盟の会長もしていましたからね。僕は世界アマチュアボクシング連盟の常務理事の仕事もしており、交流が多かったんです。

 そこで、東京に五輪招致が決まった翌年、ボクシングのコーチをウラジミール氏にお願いしようという話になりました。ただ、彼は“ウズベキスタンの宝”だから、母国は海外に出したくない。さらに、世界中の他の国々もウラジミール氏を招へいしたい。

 そうした中でも、僕との信頼関係があるからと、来日を承諾してくれ、ボクシング連盟の会長時代に、JOCの枠で呼んだんです。

 僕が連盟の会長を辞任した後も、2回ほど大阪に会いに来てくれたしね、今もしょっちゅうLINEしてるんですよ。ロシア語で来るから、知人に翻訳してもらうんですけど。昨日は入江選手との最高に幸せそうなツーショット写真が送られてきました」(山根氏)

 金メダルの陰に男・山根ありだったのだ。

「JOC幹部からも、“メダルは山根会長の尽力の結果”といった内容のメールが、先ほど来ましたよ。わかってくれる方がいるのは嬉しいですね。

 僕は会長時代に、最低でも金メダル3つ、銀メダル2つは獲れる選手を残しています。男子フライ級の田中亮明選手だって目をかけてきましたからね。他の選手にも期待しています!」(前同)

 日本のメダルラッシュに期待したい!

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