■オリンピック中継の中で大健闘
続けて、医療の不平等を是正するため、音羽は医師免許を持ちながら官僚になったとし、「この国には、国民を守るための制度が少しずつできています。新しい命を支援する仕組みを利用してください」と訴え、これから自分はそうした制度を拡充して、誰もが希望を持って生きられる国にすると誓った。
そしてドラマのラスト、誰もいないTOKYO MERの待機室で、オペの縫合の練習を密かに行っている音羽の姿が。そこに喜多見があらわれ、音羽の努力を称賛するのだが、再び彼のツンデレが発動して、そっけない返事しかしない。
それでも喜多見は、おだやかな笑顔を浮かべると、音羽のそばで筋トレを始める。それは、ツンデレ音羽と包容力の喜多見が、タイプの違うヒーローとして無言でお互いを認めあい、切磋琢磨しているような姿だった。
これを見ていた視聴者は、ツイッター上で「どこまでも官僚で、どこまでも医者で、どこまでもツンデレで、どこまでも喜多見先生の期待に応えちゃうから、どこまでも信頼されてるんだよ音羽先生」「音羽先生カッコ良すぎる。いい人過ぎる。そして毎回喜多見チーフ最高」などと、音羽への称賛の声が寄せらていた。
今回は、各局の裏番組で東京五輪の陸上や卓球など各局が中継する中での放送。各番組が3割ほどのダウンとなっている中、2話連続で10%台キープは大健闘といえるだろう。8月8日の放送でも、鈴木亮平と賀来賢人の熱演に期待したい。(ドラマライター/ヤマカワ)