■天海とアドリブの応酬

 桃井は、今年7月8日にスタートした天海祐希(54)主演の人気ドラマ『緊急取調室』(テレビ朝日系)のシーズン4第1話と2話にゲスト出演。演じたのは“50年前に人民の連帯を訴えた7分間の演説が伝説となり「黒い女神」と呼ばれた活動家・大國塔子”という役だった。

「50年ぶりに表に顔を出したと思ったら、突然ハイジャックを起こしたことから事件が始まり、副大臣の汚職が絡んだ複雑な事件を巡って、取調室で主人公の真壁有希子(天海)と対峙するんです。話が進むにつれて、いろいろな真相が明らかとなり死に場所を探す活動家としての心情なども明らかとなったんですが、クライマックスの演技は多くの視聴者を圧倒しました」(前出の女性誌記者)

「死に場所じゃなく、残された時間をどう生きるか、探してほしい!」と話す天海の顔に、桃井は取り調べ室にあったコップの水をぶっかけ、

「だから嬢ちゃんだってんだよ! ここまで喋って、何の理解もできない! お前に言われなくても、もうあたしは死なない。国のカネでご飯食べて生き延びてやる」

 と啖呵を切る、という一連の流れは、《すごすぎ》《見入ってしまった》《カッコいい》と、視聴者からも圧倒的な評価を得た。

「実は、一連のシーンは天海と桃井のアドリブ合戦。カットがかかった瞬間に、水をぶっかけられた天海と桃井は固い握手と熱いハグをして、桃井が“最高だぜ!”と叫んでいます。桃井は天海について『“アニキ”みたいなところがあって、すごく支えてくれる』とべた褒めしていましたが、超一流同士の演技のぶつかり合いとはこういうことなんだな、と痛感させられます。

 そもそも、天海に水をぶっかけられる人なんていませんからね。二度と見られない貴重なシーンじゃないですか」(前同)

 公式インスタグラムではこの「カットがかかり握手して抱き合う」という流れが写真で投稿されており、《一発勝負で挑んだラストシーン…スタッフ一同緊張しながら臨みました…》とつづられている。

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