■近年では役者としても目立ち始めた

「きんに君によると、筋肉芸人は筋肉がある時とない時で、同じネタでもウケ度が全然違うといいます。ウケると仕事が増えて筋トレをする時間が取れなくなってウケが悪くなり、仕事が減ると筋トレ時間が増えて筋肉が復活してまたウケる、というサイクルがあるそうです。筋肉芸人でしか知り得ない秘話ですね。

 現在は“筋肉があってトレーニングもしっかりできている”そうですので、しばらくは安泰ですね(笑)。そして、意外な部分では、役者としても人気が出始めているんです」(前出の女性誌記者)

 きんに君は19年に放送した『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)の第1話で、「お笑い芸人ヒューマギア・腹筋崩壊太郎」という名前だけでもインパクト抜群の人工知能搭載人型ロボとして登場した。『ゼロワン』は「令和の1号ライダー」と呼ばれており、きんに君は「令和の1号ライダーが1話で初撃破する怪人」という名誉ある役に選ばれたのだ。

「前情報から、出オチキャラだと思われていましたが、“笑いで人々を笑顔にする楽しさから自我が芽生えたのに洗脳されて怪物にされてしまう”という悲劇的なキャラが大いに反響を呼び、ツイッターでは『#腹筋崩壊太郎』がトレンド入り。さらに、その人気の高さから別個体という設定で映画や番外編で再登場も果たしています。怪物になった際の冷酷な声の演技も“別の声優じゃなかったの!?”と視聴者が驚くほどに大好評でした」(特撮ライター)

 テレ朝はきんに君を気に入ったのか、『科捜研の女』でも、昨年1月30日放送の第28話にゲスト出演。こちらも「ダイエットをやめると言われた挙句に目の前で大量の出前を注文されて激怒し、殺人事件を起こすジムトレーナー」という、きんに君が演じることで妙なリアリティのある犯人を演じて話題となった。

 いま「筋肉芸人周期」が絶好調のきんに君。これからも、その人柄と肉体美で、どこまでも駆け抜けてほしいーー。

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