■「スムーズに行きすぎてハプニングが起こらない」

「カズレーザー自身も、上空の高度450メートルからヘリが地面に向けて急降下する「ダイブ」に挑戦したりと身体は張りますが、『イッテQ』ほどではない。むしろ自衛隊にまつわる雑学や、仕事紹介、隊員インタビューなどに力を入れています。自衛隊の魅力をPRするという面では、圧倒的に『沸騰ワード』のほうが勝っていますね」(前出の女性誌記者)

『イッテQ』は、本来であれば世界中の異文化に触れたり、秘境を巡ったりするバラエティ豊かな番組だったが、コロナ禍の影響で昨年から海外ロケはまったくと言っていいほどなくなってしまった。

  昨年12月17日には『日テレNEWS24』インタビューでロッチ中岡創一(43)が、「スムーズにいきすぎてハプニングが起こらない。善し悪しですよ」と答えている。ロケはしやすいし安全ではあるものの、やはり撮れ高を狙いづらくなったのかもしれない。

「コロナ禍で海外に出られず、『イッテQ』は国内の秘境をめぐっていますが、いずれ限界がくる。視聴率は悪くないですが、国内をほじくり返さざるを得ず、よそと内容が被ってしまう。

 今回の自衛隊ロケなんてまさに典型でしょう。国内で、自衛隊以上に強い絵が撮れるところはない、という理由もありますね。残念ですが、『イッテQ』はカズレーザーの人気コンテンツに追随している感じで、プライドを感じられない、という指摘もあります」(放送作家)

 このままいくと、行きづまるのは目に見えている。『世界の果て』を目指そうにも、国内から出られず行く先がない『イッテQ』は、存続の危機を迎えている!?

(2021年7月4日公開)

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