■小倉との掛け合いが人気を博した“前忠”さん
前田は、『女性自身』(光文社)の記者として活躍した後、1980年にフジテレビと専属契約を結んでテレビ業界入り。以降、芸能レポーターとして『おはよう!ナイスデイ 』など同局の情報番組などに多数出演。2010年8月に死去された梨元勝さんや、2019年4月に亡くなった福岡翼さんらともに芸能レポーターの代表的存在としてその名を轟かせ、ワイドショーの全盛期を支えた。
「最近では、2018年9月の『とくダネ!』の5000回記念放送にも前田氏は出演していました。ただ、前田氏は2008年9月に大動脈瘤を切除し、人工血管に替える手術を受けるために番組を一時休養。その後、番組に復帰したのですが、以前に比べると出演機会も減り、それどころか本業の芸能ネタに疎くなってしまった感じで、番組で小倉さんからツッコまれるようなシーンもありましたよね。ただ、2人の掛け合いは面白く、番組のウリのひとつになっていました」(前出のワイドショー関係者)
それでも番組に顔を出し、“前忠”の愛称で多くの人に愛された前田氏。しかし、昨年3月に大きな変化があったという。
「前田氏は昨年3月に、フジテレビと長らく結んでいた専属契約を解除したといいます。また、前田氏も高齢で、心臓に持病もあるとのことですから、コロナの感染リスクをなるべく避けたかった。こういった事情もあって、『とくダネ!』の最終回への出演は見送ったそうです」(前同)
番組には出演しなかったものの、前田氏もテレビの前で小倉の卒業を見送っていたことだろう。
(2021年3月28日公開)