■「ファンがいない状態での炎上って最悪なんですよ、マジで」

 さらに、バラエティ番組の裏側についても若槻は鋭い観察眼を見せた。

 たとえば、19年に無名時代のファーストサマーウイカ(31)『女が女に怒る夜』(日本テレビ系)で共演した際の出来事を振り返ったが、番組のテーマが「女性の嫌なところを面白おかしく言う」ことだったと明かし、

「不快にならないように言わなきゃいけない」「新人の子はことごとくただの悪口になっちゃってオンエアされないことが多い」

 と説明したうえで、ファーストサマーウイカは初登場の時点で面白いトークネタを大量に披露したことから、「この人、売れるな」と確信を持ったという。事実、ウイカはその番組には連続して呼ばれ、気づけば「爆笑問題の隣にいるもんね(※テレ朝の『太田伯山ウイカの「はなつまみ」』)」と、その活躍ぶりを補足していた。

「また、かつては多数のレギュラーを持っていた若槻が、現在できるだけフリートークがなく、メインゲストではない番組を選んで出演している理由を明かしたんですが、それが“メインゲストになると余計なことを言っちゃう”としたうえで、アイドル出身ではないのでかばってくれる母体のファンがないことから、“ファンがいない状態での炎上って最悪なんですよ、マジで”と、リスクマネジメントの完ぺきさもわかりました」(専門誌記者)

 そして、動画タイトルにもなった「ハマらなかったMC」についての話題に移った。8月7日放送の『おかべろ』(関西テレビ)で、昔はさまざまな番組MCの「分析ノート」を作っていたことを明かしていた若槻だが、今回はより詳細なテクニックを語ってくれた。

「“どうしたらハマりに行けばいいか考えればいいだけ”と豪語し、大変だったMCは島田紳助氏(65)だったことを明かし、どうやって好かれたかを詳しく語ったんです。まず、紳助氏は興味のあるタレントとないタレントの扱いの差が激しかったことから、紳助氏が当時ハマっているだろう芸人の一覧表を用意し、テレビでその人たちの絡みの様子を徹底分析したといいます」(前同)

 そして、紳助氏を「自分の話もしたいMC」「ゲストの話も聞きつつ、自分に起こった面白話をしてくれる人」「アホな人が好き」と分析し、「じゃあその話のキッカケになればいい!」という答えを導き出した若槻は、次に声をかけてもらうきっかけを作るため、「自分がアホ」と伝えようとする方法を考えたという。

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