■フット後藤には「ひな壇で助けられたこと1回もない」

「当時、スザンヌ(34)やつるの剛士(46)などおバカタレントブームの火付けとなった『クイズ!ヘキサゴン!!』(フジテレビ系)はまだ始まっていませんでした。クイズ番組なら珍回答をすればアピールできますが、フリートーク番組では難しい。そこで、若槻は“めちゃめちゃギャルメイク”をして、“明らかにイジれるであろうワンポイントの小物”を用意していたそうです」(前出の専門誌記者)

 若槻は、紳助氏の番組にだけは鳥の羽みたいな明らかにおかしなつけまつげをセットしたり、大きすぎるボンボンを付けて臨んだところ、見事に紳助氏に「アホやな~! こいつアホでしょ! そういえば、この前ね……」と、若槻の計画通りにトークが発展したことを明かし、「自分の喋ることはどうでもいい。紳助さんに繋げられれば、オンエアされる」という発想だったことを明かしていた。

「当時の若槻はまさに“ギャル”とか“おバカタレント”といった雰囲気でしたが、裏側は本当にクレバーだったと分かりました。ちなみに、そんな若槻ですが、ベッキー(37)を見て“こんなに完璧で、こんなにいい子にはなれない”と精神的な大ダメージを負ったのが、芸能活動休止の理由だったと3月1日放送のラジオ『TOKYO SPEAKEASY』で明かしています」(前同)

 若槻が活動休止状態だったのは、およそ5年。その間に多くのひな壇芸人がMC芸人に昇格している状況についても、佐久間氏は言及していた。若槻が活動を休止する前は、まだフットボールアワー有吉弘行(47)はひな壇芸人だったという。

「一緒にひな壇にいた芸人は、ひな壇の気持ちを理解してMCをしてくれていると感じている若槻ですが、フットボールアワー後藤輝基(47)の場合は、昔は先にトークされたり、フォローしなかったり“ひな壇で助けられたこと1回もない”と語っていました。現在は“発言を全部すくい取ってくれる”“この人、MC向きだったんだ!”と感じているそうです」(前同)

 ちなみに、8月7日放送の『おかべろ』によると、当時若槻が「芸能界入って唯一ずっと嫌いだった人」とするほどのMCはナインティナイン矢部浩之(49)だった。若槻によると、矢部はゲストが長話すると退屈になってしまうタイプだったらしく、

「私もバーッとしゃべったら、優しくフォローしてくれる人とか、相づちしてくれる人とかいるんですけど、矢部さんだけは、爪噛み始めて『それいけるん?』みたいな。絶対入ってこない。爪噛む時点で口ふさいでますから。入ってくるつもり、まったくないじゃないですか。それが毎回なんかトラウマで」

 としたうえで、現在の矢部は「結婚されててお子さんいて、すごいパパになってて『おお、若槻、元気か!』みたいになってて、全然人が違った」と、当時と違うことも明かしている。

 実は鋭い観察眼で多くの芸人を分析していた若槻。若手の女性タレントも、若槻を見習うべきかもしれないーー。

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