またこのリクエストアワーで田中がセンターのユニット曲『ロマンティック病』が1位に選ばれたことや、2020年1月に開催された「AKB48グループ2020TDCライブ祭り」における「HKT48 田中美久ソロコンサート~みんなで一緒にみくもんもん~」の開催もまた、田中がどれだけ大きな存在へと成長しているのかが示された重要な機会だった。

 IZ*ONEでの活動を終えHKT48に帰ってきた宮脇は田中について「みくりん(田中美久)も本当に頼もしくなりましたよね。なっぴとセンターをやっているとき、みくりんがリードしているんですよね。この2年半、みくりんはHKT48を背負ってきたんだなって。背負ってきた人間にしか出せないオーラみたいなものを確かに感じたんですよ」(『月刊エンタメ 2021年8月号』)と語っており、宮脇が不在の期間における田中の成長ぶりはこれまで共に活動してきたメンバーもその変化に気づくほどだったようだ。

 こうした背景が初の単独センター抜擢につながったことは言うまでもないだろう。単独センターに肯定的な評価が多かったのも、ファンがその活躍をしっかりと見てきたからに他ならない。

 田中は1st写真集のリリースに際して、センターという立場から自身の役割を次のように語っている。

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