渡辺が乃木坂46にもたらしたものといえば、誰もが「ダンス」とこう答えることだろう。『EX大衆 2018年12月号』のインタビューで「ダンスの道に進む子がいないなら、私が開拓したいなって」とダンスに対するこだわりを語っていたが、そこに至るには初の選抜入りとなった『Sing Out!』の振付師・Seishiroの影響が大きかったのだという。
小さいながらもダイナミックで時には繊細なダンスは乃木坂46のパフォーマンスを大きく支え、『インフルエンサー』や『シンクロニシティ』で代打として出演した際には、選抜メンバーに負けず劣らずのパフォーマンスで魅了していた。
2018年の『真夏の全国ツアー』の鈴木絢音ジコチュープロデュース企画の『Against』では、振り付けの一部を担当するなど持ち前のダンススキルでグループに還元してきた。
これまでの8年間は決して恵まれた道程を歩んできたわけではないのかもしれないが、渡辺はグループをダンスという武器で支えてきた、縁の下の力持ちでもあった。
乃木坂46において個人的にダンスの上手さが言及されることは少なくとも、ファンの間には渡辺というダンサーの存在はしっかりと刻み込まれている。将来は乃木坂46の曲の振り付けを考案したいとも語っており、今後の活動にも期待したい。