■糖尿病・高血圧も足裏が有効
読者諸兄が抱える「中高年の悩み」にも足裏マッサージは有効だ。まず、腰痛には「足横」ケアが効果的。刺激するゾーンは足の内側横、腰椎と胸椎にあたるゾーン(図2参照)で、手の親指を押し当てて上下に動かすと、腰痛の予防や症状の緩和につながる。
「腰痛やギックリ腰になりやすい方は、ここが腫れていたり、しわが多かったりします。あまり強くは押さず、“イタ気持ちいい”ぐらいを心がけましょう」
また、中高年になると気になる、血糖値や血圧などの数値にも足裏ケアがオススメだ。
まず高血糖が原因になる糖尿病だが、これになりやすい人は足裏全体がカサカサして、色もまだらになるなどの特徴が見られる。
「糖尿病の予防に効果的なのは、胃と十二指腸のゾーンです。手の人差し指と中指を曲げて、第二関節の硬いところで、この部分をしごくように押しさすります。次に、胃のゾーンの下にある膵臓のゾーンを人差し指の第二関節で刺激してください。これを、それぞれ3回ずつ繰り返します」
努力してもなかなか下がらない高血圧にも、足裏マッサージがオススメだ。
「高血圧になると、足の親指が赤く腫れるなどの兆候が出る方が多いんですが、血圧対策には、まず、足の親指を手の親指で下から上に押しさすります。次に、左足の心臓のゾーンを手の人差し指の第二関節で息を吐きながら、ゆっくり押します。それぞれ3回ずつです」
糖尿病と高血圧が重なれば、心臓の負担が大きくなり、最悪の場合、心筋梗塞などによる突然死も起こりうる。
もし、左右の足裏の色が違う、足の甲の血管が浮き出ているといった特徴が見られれば、要注意だ。
「心機能の低下は血流が悪くなっていることも大きいので、まず心臓を押します。そして軽く手を握り、そのこぶしで、足裏全体をマッサージするとよいでしょう。このとき、足指の根元から、かかとに向けて動かすように。これも3回ずつ行ってください」
今日から足裏マッサージで、健康を取り戻そう!