■「バス旅のプロ」の称号を捨ててでも欲しかった禁断の書
その行動はスタート直後の長野県・茅野駅の案内所で起きた。
「太川たちは8時45分に案内所を訪れたのですが、営業開始は9時。まだ開いていない時間だったのですが、なんと太川は案内所のガラスにへばりついて職員に猛アピール。中にいた職員を強引に外に呼び出して、営業開始前にもかかわらず時刻表をもらったんです。
じゃんけんで勝利してバスの優先決定権を持っている河合は、太川の行動に“いや……あ……開いてたんですか?”と驚いていましたね」(前出のテレビ誌ライター)
さらに初日の中盤、小海町から佐久市に移動するバスで太川は、運転手から長野県全域のバスの時刻表を網羅する“業務用時刻表”を入手した。
「運転手からの厚意で業務用時刻表をゲットできたのですが、『バス旅』は時刻がわからないからこそ勝負が面白くなるもの。さすがに、スタッフは業務用時刻表を取り上げようとし、バス旅のプロとしてそれを持っているの不本意ですよね、と問われると、太川は“僕、自分でプロって言った試しがない。周りがそんなこと言ってるけど、全然僕にそんな意識はないもんね”とゴネていた。
結局、この時刻表は取り上げられてしまいましたが、旅の面白さがなくなってしまう禁断の書を手にしてまで勝利を目指すのは、ちょっと行き過ぎ、やり方が汚いと言えそうですね」(前同)