■“つるはし襲撃”のビートたけしは次の映画が集大成に?

 大御所芸人の引退といえば、ビートたけし(74)についても、その時期がメディアで取り沙汰されることが少なくない。

 9月4日深夜、たけしが乗車している車がつるはしを持った男に襲撃を受けたという報道も大きく報じられた。逮捕された40代の男は、過去に弟子入りを志願したものの無視されたために犯行に及んだという。

「現在も弟子入り志願が絶えないたけしさんですが、2018年春の独立以降、数々の騒動が報じられたほか、その周囲からはどんどん人が離れていっています」(前出の制作会社関係者)

 8月27日の『デイリー新潮』では、たけしの元で10年ほどマネージャーを務めた男性が8月末で退社すると報じている。

 男性は3年前の「オフィス北野」からの独立騒動の際にも、たけし本人から「マネージャーを務めてほしい」と声がかかったほどの人物で、たけしの新会社「T.Nゴン」でも役員を務めていたという。

「9月6日の『日刊ゲンダイDIGITAL』によると、襲撃された当時、車内にはたけしさんと運転手の2人だけ。局内に帯同する弟子もいなかったといいます。そんな状況でもあり、期せずして、今がたけしさんの芸能生活の集大成になりつつある、という声もあります」(前同)

 そんなたけしだが、現在は2017年公開の映画『アウトレイジ最終章』以来、4年ぶりとなる新作映画の撮影中だという。映画は、2019年に自身が執筆した歴史小説『首』(角川書店)が原作の時代劇になると言われている。

西島秀俊さん(50)や浅野忠信さん(47)といった実力派俳優が多数出演する戦国物になるといいます。ただ、単純な戦国物ではなく、男と男、男と女の人間関係を深く描いていく作品になるそうです。ただ、たけしさんの新作映画への期待は高まりますが、テレビに関しては需要がなくなりつつあるという見方もあります。

 テレビ不況が叫ばれる中にあって、たけしさんは現状のギャラでも高額。にもかかわらず、独立の際には、さらに“ギャラを上げてほしい”という交渉もあったようで、テレビ局サイドも参っていたといいます。また、たけしさんでは、今、各局が求める13歳から49歳までの視聴率、“コア視聴率”は期待できない。ギャラがバカ高くて求める数字が取れないとなると、各局の“たけし斬り”というのも十分に考えられる状況です。

 たけしさん自身もそれを肌で感じていて、テレビではなく、映画を自身の芸能生活の集大成にしようとしているのかもしれません」(芸能プロ関係者)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5