■いじめ騒動後、METAFIVEのアルバム発売は中止に

「小山田の東京オリンピックの開会式の作曲担当就任の発表で、1994年1月発売の『ROCKIN'ON JAPAN』(ロッキング・オン)と1995年8月の『Quick Japan』(太田出版)のインタビューで、彼が学生時代に行なっていたかなりハードな暴力行為や性的暴行とも取れるいじめをしていたことを悪びれることなく告白していたことが掘り返されました。

 これを受けて小山田は、7月16日夜、Corneliusのツイッターアカウントで、“私の発言や行為によって傷付けたことは間違いなく、その自覚もあった”“心から申し訳なく、深い後悔と責任を感じております”などと謝罪文を発表。しかし、騒動が沈静化することはなく燃えさかり、結局、小山田が申し出る形で7月19日夜に開会式の作曲担当を辞任することが決定しました」(前出の音楽誌面ライター)

 作曲担当を辞任したのち、7月20日に小山田がCornelius名義で音楽を担当していたNHK Eテレの『デザインあ』と『JAPANGLE』が放送中止。同日にテレビ東京系のドラマ『サ道2021』がOPで使われているCorneliusの『サウナ好きすぎ』が差し替えられることも発表された。

「騒動後にはMETAFIVEの活動にも動きがあり、7月21日に、KT Zepp Yokohamaでのライブをコロナの感染拡大を理由に中止。7月28日には、発売元のレコード会社を通じてアルバム『METAATEM』の発売中止がアナウンスされました。

 ライブはともかく、アルバムに関しては発売中止になった理由は説明されていませんでした。ただ、時期を考えると小山田の騒動が影響した、と考えるのが自然ではないでしょうか」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4