■多くの名フレーズを生み出した狩野

 今回の「うっせぇバカ」に限らず、狩野は耳に残るフレーズを何気なく生み出すことに定評がある。「僕イケメン」とセットだった「スタッフゥー! スタッフゥー!」など、いい例だろう。

「いまだに伝説となっているのが、17年に当時17歳の未成年アイドルとの交際疑惑が報じられたことで行われた謝罪会見の発言の数々。相手の女性が年齢を偽っていたことや、相手の親に謝罪したところ逆に励ましてくれたことなどを説明したんですが、“(父親に言われた内容は)ジャンルですか? 応援系です”“(未成年と気づいたのは)野生の勘というか”という絶妙すぎるワードセンスは、いまだにファンの間でネタにされ続けてます」(専門誌記者)

 また、YouTubeチャンネル『EIKO!GO!!』ではホラーゲーム『Dead by Daylight』をプレイ中にコントローラの不具合のせいでキャラがかってに武器を使ってしまい「勝手に斧振らないで!(実際はハンマー)」と連呼していたのが、今年7月にゲーム5周年イベントにおける“ロード画面”にまさかの公式採用された。

「5周年イベント中のロード画面では、開発スタッフによるメッセージが掲載されており、その1つに“勝手に斧振らないで!!”が載ったんです。開発チームのコミュニティマネージャーはツイッターで《これはもう説明不要でしょう、デドバ流行語大賞2020です》とまで発言していました(笑)。“うっせぇバカ”も中島らが気に入った様子を見せていたし、意外と浸透していくかもしれません」(前同)

『GYAO!』と『TVer』で配信された未公開動画で、狩野は今回の収録を振り返り、「自分で振っといて何ですけど、対面(トイメン)で松本さんが褒めてくれるとシンプルに照れる。マジで心から嬉しかった」「笑顔で(お礼)言ってた自分にびっくりしてた」としたほか、聞き手の「今回のゲストで一番面白かった」という「うっせぇバカ」チャンスににやはり素直に照れてしまい、「また言うの忘れた」「せっかく褒めてくださってる相手に向かって何が“うっせぇバカ”だよってどこかでなっちゃう」と、人柄の良さも再確認させられた。

 かつては「ラーメンつけ麺僕イケメン」を大流行させた狩野。「うっせぇバカ」も、もしかして大バズリして、流行語大賞の可能性も?

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