■テレビは“白伊集院”、深夜ラジオは“黒伊集院”

 一方の新井も『女性セブン』の取材を受けたものの、パワハラ疑惑に話が及ぶと「番組に関することは、TBSラジオにお願いいたします」と応じ、当のTBSラジオは「個別の件に関してはかねてからお答えしておりません」と回答している。

「『女性セブン』にもありますが、伊集院さんはテレビと深夜ラジオではまったく違うキャラクターなんです。テレビでは自分に与えられた役割をそつなくこなすクレバーなバイプレーヤーとして引っ張りだこ。一方、深夜ラジオでは毒舌や下ネタを連発。

 自分自身でもネタにしていますが、ラジオファンの間ではテレビや朝のラジオは“白伊集院”、深夜ラジオは“黒伊集院”とも言われています。別に“黒伊集院”が伊集院さんの本性というわけではありません。彼はテレビや朝のラジオ、そして深夜のラジオそれぞれで自分が求められている役割を果たしているだけ。

 また、ゲストで呼ばれた番組では当たり障りのない立ち居振る舞いをすることが多いですが、ラジオでもテレビでも、自分の冠番組ともなると、そのこだわりようは芸能人でも他に類を見ないほどなんですよね」(制作会社関係者)

 かつての冠番組『伊集院光のばんぐみ』(BS11デジタル)や『IJP イジュウインパーク』(TOKYO MX)などでは、番組の顔である伊集院がロケ地選定のためのロケハンや小道具を用意することもあったと、自身のラジオで明かしていた。

「事前の打ち合わせも、他の芸能人では考えられないレベルで、かなり綿密にするような人ですが、自分が企画しスタートしたある番組の際には、なんと編集所にまで顔を出して、ディレクターに事細かにVTR修正の指示をし、ダメ出しすることもあったといいます。週4~5日、編集所に顔を出すこともあったそうで、中には“やってられない”とボヤくスタッフもいたと聞こえてきています。

 ラジオ番組に関しても、一般的なパーソナリティだったら本番の1~2時間前に局入りして打ち合わせをしますが、伊集院さんは“ラジオの帝王”と呼ばれるようになった今でも4~5時間前には局入りするほど。

 また、リスナーから届くネタメールにはすべて目を通すという姿勢は、20代の頃に初めて冠ラジオ番組を持ったときから変わっていません。毎週月曜深夜の『深夜の馬鹿力』に向けて1週間を費やして徹底的な準備をする。だからこそ、どんなパーソナリティも追随できない面白いラジオになるわけですが……」(前同)

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