■“マンネリ化”と“BPO案件”

『笑ってはいけない』に対しては数年前から、視聴者から「そろそろネタ切れでは?」「毎年同じことの繰り返しで飽きた」といった声が寄せられていた。

「松本さんも数年前からやる気を失っていたという報道もありました。しかし、2019年からは『行列のできる法律相談所』『世界一受けたい授業』『有吉反省会』などを手掛ける日本テレビのエース演出家・T氏を総合演出に迎え、大幅なテコ入れを断行しました。

 以降は松本さんもやる気になっていたという話もありましたが、それでも松本さんは毎年のように“今回が最後”だと口にしてきた。松本さんはマンネリ化を嫌いますから、15年もの間続く“大みそか恒例”になった『笑ってはいけない』自体に思うところがあったのではないでしょうか」(制作会社関係者)

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の青少年委員会が8月25日、「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティ」について審議対象とすると公表。青少年委員会は番組を特定せず、9月から実質的な審議を行ない、委員会としての考えをまとめる予定だという。

 9月20日のスポーツ報知では、この一件と『笑ってはいけない』の休止とは「関係ありません」という日本テレビ関係者のコメントを掲載している。

「番組を特定していないとはいえ、真っ先に想起される番組が『笑ってはいけない』ですよね。ケツバットに加えて、プロレスラーの蝶野正洋さん(58)から方正さんがビンタを食らう、という流れが毎年恒例になっていて、視聴者の中には“蝶野のビンタは新しい除夜の鐘”だという人もいるほどでした。

“関係ありません”というコメントはありましたが、多くのテレビマンはBPOを恐怖しており、やはり関係がないわけがないですよね。審議の結果次第では、番組に批判が出るのは必至でしたでしょうから」(前同)

 視聴者からは「これBPOのこともあるかもだけど、やはりコロナデルタ株の影響が大きいかも?」「なんだかんだ毎年大みそかはこれ見て初詣行って寝るって流れになってた BPOや出演者の年齢等あるけど単純に残念ではある」「BPOもあるかもしれないが、そろそろ潮時というところでしょうか」といった声も上がっている。

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