■伏線の中に遊びもあり?

 第7話に続いて今回もヘミングウェイは視聴者に代わるように、3人に「キミたちって怪しいよね。女子高生って無理があるよね。本当は何歳?」と問いかけ、「誰に頼まれて浦野海岸で僕を見つけたの?」と追求。さらに、ペリがいなくなり、モルが突然あらわれたことも問い詰めた。

 ラペによると「ペリは親が厳しく、勉強のために来られない」らしいが、ヘミングウェイに「しゃべり方、無理して女子高生風にしてる感じ」とツッコまれると、3人は困ったような表情を浮かべる。何かしら秘密があるようだが、BGMがコミカルな音楽のため、視聴者を意識した秋元康の“遊び”の可能性もあるだろう。

 また、前回、柴田の「いま流行りの伏線回収しないサスペンスドラマだったら、おまえか俺が犯人かも知れねぇぞ」という言葉に対し、野間が「オレっすか?」と応じ、柴田に「うれしそうな顔をしている」とツッコまれたことから、野間が陰謀に関係していると考察する人も少なくない。

 しかし、以上の伏線を予告通り「ラスト5秒」ですべて回収することは難しいだろう。そのため、「来週1回で終わるの? 伏線全部は回収しない感じ? 続きはネットでとか、映画化じゃないと無理じゃない?」などと、消化不良で終わってしまい、ネットドラマや映画につなげるはずと疑う声も。

 ないとは思うが、同ドラマが柴田の言葉通り、「伏線回収しないサスペンスドラマ」で終わる可能性もゼロではない。そうなったら面白いが、同時に視聴者からは多くのブーイングがあがりそうだ。(ドラマライター/ヤマカワ)

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