■当時よく行っていたカレー屋さん

 そして、付近で友人と合流し、まずは腹ごしらえと歩き出す本田一行が向かったのは、「当時よく行っていたカレー屋」だった。それが「カレー食堂 リトルスパイス」。もっとも、同店は夜営業のみで、平日のランチ営業をしていない。休日も14時(コロナ禍では13時)という中途半端な時間から開ける。したがって空振りに終わり、そこでチャイコフスキーの『悲愴』の冒頭部分が流れる。

 一行は仕方なく、「近くにあったパスタの店『チル』」に入るのだが、本田にはむろん、自分にとっても「思い出の店」ではないので、敢然とスルーする。まだ創業11年の店より優先順位が高い店が吉祥寺にはいくらもある。いずれ「本田翼が行った店」という話題で釣り、同店にもご近所在住の友人夫妻でも誘ってみよう。よって先だって、ぼくが迷わず向かった先は「リトルスパイス」だった。休日なので昼から開いてもいた。

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