■連ドラ2本並びの「異例編成」にフジ内部からも心配の声

 これまでフジテレビの月曜午後9時は「月9ドラマ」が、午後10時からは関西テレビ制作のバラエティ番組『所JAPAN』が放送されていた。

「月曜午後10時といえば、長らく『SMAP×SMAP』が放送されていた枠でもあります。ところが、この秋の改編で『所JAPAN』を火曜午後9時に移して、月9ドラマ、そして月10時ドラマと連ドラを2本並べるという、あまり例を見ない、ずいぶん思い切った編成になったんです」(前出の民放キー局ディレクター)

 この編成に当初は、フジテレビ内部からも「どうなんだ?」という声も上がっていたようだが、18日の窪田正孝(33)主演の月9ドラマ『ラジエーションハウス2~放射線科の診断レポート~』の世帯視聴率は10.8%、個人視聴率は6.5%、続く『アバランチ』も世帯で視聴率10%超えを記録した。

「月9、月10のドラマ枠は素晴らしいスタートを切ったと言えるでしょう。数年前までドラマも数字を取れなくなってきたと言われる時期もありましたが、TVerなどの動画配信サービスの上位はドラマが独占。

 リアルタイムで視聴できなくても“見たい”というニーズは間違いなくある。配信サービスの動画にもしっかりと広告が入り、テレビ各局の収入にもなります。ドラマはコンテンツとしてあらためて評価が上がってきています」(前同)

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